<< 平成16年分 >>

「年末恒例のTABギタースクール生徒さんの発表会が、昨年に続いて12/23に曙橋のバックインタウンで開催されました。今回は、これまで開催した中で一番多くの方が出演され、時間的にも結構長丁場となりました。でも、出演された方も鑑賞だけだった方も、和やかなムードと程良い緊張感の中、楽しく有意義な時間を過ごされたことと思います。皆さまお疲れ様でした。
 発表会が終わったあと忘年会だったのですが、こちらも大いに盛り上がりました。忘年会で毎回やっている大ビンゴ大会は、TABギタースクール設立以来の定番行事ですが、その景品の豪華なこと! DVD、ビデオ、CD、教則本、楽譜集…など興味深い商品を、毎回TABからズラリ提供するのです。私は太っ腹なんです(もう、へっこみません!)。
 さて、今年1年も、皆さまに応援していただいて無事乗り切ることができました。本当にありがとうございました。まだ色々仕事は残っていますが、とりあえずは、12/29の島村楽器川崎ルフロン店でのライヴ&セミナーが年内最後の私のパフォーマンスとなります。お忙しい時期ですが、お時間のある方は、是非ご来場ください。では、来年もまたどうぞよろしくお願いいたします。皆さまよいお年をお迎えください」

TABギタースクール第四回生徒発表会のダイジェスト写真は→こちら
島村楽器 南船橋店(12/26)、川崎店(12/29)でのライヴ&セミナー写真→こちら

(平成16年12月28日)


「12/15に発売になった“アコースティック・ギター・ブック20”(シンコーミュージック・ムック)に、“打田十紀夫のアコースティック・ブルース・ギター教室”と題して21ページにわたって楽譜(タブ譜)・解説・コラムが掲載されました。下方の“秋のソロ・ツアーの思い出話”連載の中でもちょっと触れましたが、ツアーに出る直前に追われていた仕事です。課題曲として、テクニック向上に役立つ6曲のいろんなタイプのブルース・ギター・インストゥルメンタルを取り上げています(「Evolutional Thumb Blues」「Lightnin' In Mississippi」「Durham Meeting」「Potato Vodka Blues」「Blind Blake's Dream」「New Mississippi Blues」)。付属のCDには私の演奏(すべて新録)が収録されていますので、練習する際にニュアンスやリズムを把握しやすいはずです。解説では、ダイアグラムなどを用い、分かりやすく丁寧に説明しました。雑誌には記載されていませんでしたが、使用ギターはモーリス S-121Uです。また同誌では、9月に一緒にツアーしたエリック・ルゴッシュのインタビューをはじめ、興味深い記事がたくさん掲載されています。是非ご覧になって下さい。TABネットショップでも取り扱っています(“打田十紀夫 CD/教則本/DVD 他”をクリックしてください)」

(平成16年12月22日)


<2004秋のソロ・ツアーの思い出話 連載:その6−最終回>
「11/19はいよいよ今回のツアーの最終日です。場所は、静岡のヴェルヴェット・サウンドさんです。ヴェルヴェット・サウンドさんでのライヴは、今回でもう3回目になります。今回もとても楽しみにしていました。
 静岡に着いてまずホテルにチェックインしたのですが、部屋に入るとどこからもなく、甲高い“ピー”という小さい音がずっと聞こえています。どこで鳴っているのか探したのですが分かりません。空耳かなとも思ったのですが、確かに聞こえるのです。『何の音だろう? おかしいなあ。フロントに言って部屋を変えてもらおうかな』と思いましたが、まずは食事に行くことにしました。ところが、ホテルのエレベーターの中でもこの“ピー音”が聞こえるのです。『ホテル全体が特別な周波数に支配されているのだろうか? それとも自分が疲れているのかな』…そんなことを考えながら近くの‘はなまるうどん’に入り、かま玉うどんに天ぷら2品とおでん3品を平らげました。『いつものように食欲も十分、疲れているなどということはあり得ないな』とまたホテルに戻りました。
 戻る途中、信号で待っているときにも、なぜか“ピー音”が聞こえているような気がします。『静岡全体が“ピー音”に支配されているのだろうか』そこまで考えてしまいました。『ホテルだけは静寂になっていてほしい』という願いもむなしく、エレベーターでも部屋でも“ピー音”が小さいけれど鳴り続けています。一体なんなんだ、これは! ひょっとしたら宇宙人からのメッセージなのか!
 そして遂に、その謎の“ピー音”の正体が判明しました。謎の怪現象や魔術などタネが分かれば意外とあっけないものです。というか、今回の場合はちょっと自分が情けなかったです。なんとその“ピー音”は、自分が首からぶら下げていたセカンドバッグの中に入れてあった小型置時計が鳴っていたのでした。ボタン電池を逆に入れていたからなのか原因はよく分かりませんが、バッグを開けたら強力に“ピー”と鳴っていました。どおりで行く先々で鳴っているはずです。ああフロントに電話しなくてよかったあ〜。
 さてヴェルベット・サウンドさんでのライヴは、いつものように温かいお客様に迎えられてとてもリラックスして演奏できました。ご来場の皆さま、本当にありがとうございました。また、オーナーの林さんとPAを担当してくださっている高嶋さんには、いつもよくしていただいて感謝しています。ライヴ終了後は、今回も‘桜エビの刺身’と‘桜エビの掻き揚げ’で一杯やらせていただき、おなかの方も大満足でした。
 11/13からスタートした今回の“秋のソロ・ツアー”も、皆さまのおかげで無事成功させることができて、心から感謝しています。ツアー中は毎日いろんなことが起きているので、ホントあっという間に時間が過ぎてしまいました。元柔道部主将で体力には自信満々の私は、静岡から東京へ戻る新幹線の中で『充実した毎日だったなあ。余力十分だし、このまま東北ツアーや東北ツアーにでも出たいくらい。でも、東京に帰ったら雑誌関係とかなんやかんや仕事が溜まっているし、支払いオンパレードの月末も近いなあ…』などと考えながら電車の中の時間を過ごしました。今後ともいろんなツアーを企画して、皆さまの地元に伺う予定です。そのときはどうかよろしくお願いいたします」

(平成16年12月14日)


<2004秋のソロ・ツアーの思い出話 連載:その5>
「11/18は、初めて訪れる福山へ移動してのライヴです。東広島から福山へは、新幹線こだま号で3駅目、時間にして1時間もかかりませんでした。ライヴ会場は、スガナミ楽器さんの店舗の上の階にあるホール。以前にモーリス・ギター・クリニックをやったことのある南澤大介クンから『立派なホールですよ』と聞いていたので、とても楽しみにしていました。この日はあいにくの雨、また、スガナミ楽器さんが改装中でお店のほうがお休みとあって、お客さんの入りがちょっと心配でしたが、ふたを開ければたくさんの方に来ていただいて一杯になりました。ありがたいことです。使用したギターは、東京から一人で背負ってきたモーリス S-121U、クレセントムーン All Spruce、アミスター Stagerに加え、フックアップの伊原さんが持参されたランドスケープ(ピックギター)の計4本です。立派なステージにギターが映えました。
 TABギタースクールを開校したころ通ってくださっていて、現在福山にお住まいのミシシッピー出身のマイケルさん、久々にお会いできてうれしかったです。長崎から出張でいらしていた林田さん、帰りの新幹線ぎりぎりの時間までライヴをご覧になってくださり、ありがとうございました。今回のライヴを担当してくださったスガナミ楽器の堀さん、大変お世話になりました!
 打ち上げでは、フックアップの伊原さんや、東広島&福山と連続でご来場くださった伊藤さんをはじめとする同級生の皆さんと地元の『DOVA』で盛り上がりました。久しぶりにカラオケで、高校時代にのど自慢で演歌を歌って優勝した実績を持つノドを披露してしまいました(ライヴとカラオケの写真→こちら)。(…続く)」

(平成16年12月9日)


<2004秋のソロ・ツアーの思い出話 連載:その4>
「11/17は東広島でのライヴです。宇部のホテルをチェックアウトした後、時間がたっぷりあったので距離的にかなりある宇部線の宇部新川駅まで歩くことにしました。ギター3本と機材他の荷物を背負っているのでややハードですが、ツアーでの暴飲暴食によるカロリーオーバーを差し引きゼロにするにはちょうどいい運動量でした。ようやく駅に辿り着いてホームに入ると、1本の電車がちょうど動き出したときでした。ところが、その電車の運転手さんが私を見つけると電車をいったん止めて『この電車、乗りますか?』と訊いてくれたのです。バスならまだしも電車ですよ!“なんて親切なんだ”と感動しました。『いえ、反対方向に行きますので』と言うと電車はまた発車していき、私一人が静寂と共にホームに残されました。他に電車を待つ人もなく、あまりに静かなので、もしやと思いホームの時刻表を見ると、なんと両方向ともあと1時間ほど電車が来ないではありませんか。結局、指定席を取ってあった新山口駅からの新幹線こだま号には間に合わず、1本後のこだま号の自由席に乗ることとなりました。
 東広島ライヴの会場は、酒蔵の町、西条にある『mondo cafe』。地元に住むTAB生徒の南有田クンの紹介で実現しました。彼は、荷物が多いということで東広島の駅まで車で迎えに来てくれました。また、私が愛用しているアミスター・ギターの輸入代理店、フックアップの伊原さんも偶然同じ西条出身ということで、東京から駆けつけてくれることになり、ヘルパーが二人も付いていきなり荷物運びが楽になりました。感謝です。でも運動量が減ることがチョット心配…。
 mondo cafeは雰囲気のあるジャズ・バーで、この日は森川良雄さん率いる“東広島エロチックス”の皆さんがオープニング・アクトを務めてくださり、ロバジョン・ナンバーのニュー・アレンジなど、ムードたっぷりの演奏を聴かせてくれました。お客さんも立ち見が出るほどたくさん来ていただいて感謝感激です。伊原さんの同級生の皆さんもお忙しい中ありがとうございました。この日のライヴは皆さんにとても盛り上げてもらって本当にうれしかったです。また、私のオリジナルの中でもかなり妖しい曲『Big Salamander』がこんなに受けたライヴは初めてでした。マスターの西岡さん、大変お世話になりました。打ち上げではギター(ギブソンJ-200!)が置いてある居酒屋『働く男』で盛り上がり、実に楽しい1日でした。
 でもこういうときほど何かやらかすもんです。前日メールのチェックができなかったので、ホテルに戻って寝る前にメールをチェックしようとしました。ところが、このホテルはLANでの接続サービスがなかったため、仕方なくダイアルアップで接続しました。そのため速度が遅く、溜まっているメールがノートパソコンに落ちるのを待っている間に、ベッドにごろりと横になってしまったのが運の尽き。うかつにもそのまま寝てしまったのです。接続時間を無制限に設定していたため、目が覚めた朝方まで繋ぎっぱなしになっていて、電話代がなんと4000円ほどかかってしまいました! 残念!! おまけにデータが重かったらしく1件もメールをパソコン側に落とせませんでしたから! 切腹!!(…続く)」

(平成16年12月3日)


<2004秋のソロ・ツアーの思い出話 連載:その3>
「11/15はこのツアーで唯一のオフの日でした。この日は実はギターの練習をする予定でした。といってもライヴでやる曲の練習ではなく、12月中旬発売のシンコーミュージック『アコースティック・ギター・ブック20』に付くCDに収録される曲の練習です。このムックでは、20ページほどのノウハウ物の原稿を頼まれていて、テキストや楽譜のデータはツアーの直前に大慌てで入稿してきました。でも課題曲とか速攻で作ったものもあり(その割にはいい曲ができましたよ)、ツアー後に速攻で上げなければならない録音のために、この日は練習するいい機会でした。ところが、旅先で気が緩んでか、なかなかその気になれず、結局は倉敷の美観地区などをひとりでブラブラしたりして久しぶりにのんびりと過ごしました。まあ、ふだん東京にいるときは毎日がバタバタの連続なので、たまにはこんな日があってもいいかなと思いました。おまけに夜は一人で焼鳥屋に飲みに行ったりして。しかもハシゴしちゃったりして…。
 翌日の11/16は、いざ宇部へ出陣です。山口県でのライヴは今回が初めてです。会場は、小倉のフォークヴィレッジの小野さんに紹介してもらった『サザンクロス』。初めて行く地でのライヴはとても楽しみです。新幹線で新山口駅まで行って、そこから宇部線というローカル線に乗って宇部新川という駅まで行くのですが、これがワンマンバスならぬ、ワンマン電車でした。停車駅では、お客さんが自ら運賃箱に乗車代を入れて降りていきます。私はギター3本と機材などの荷物を背負っていて、電車の中ではかなり浮いていましたが、『そういえば自分の田舎(三重県)にもこんな電車があったなあ』なんて考えながらノホホンとした時間を過ごし、宇部新川駅に到着。
 初登場のサザンクロスでのライヴでは私を初めて見る方も多かったので、旧ネタも織り交ぜ、トークもギターも絶好調でした。CDやDVDもたくさん買っていただきました。ご来場の皆様、本当にありがとうございました! その昔勤めていた音楽教室の生徒さんだった中山クンにも約20年ぶりにお会いできてよかったです。当時は東京の大学に通う初々しい学生サンでしたが、今では実家のある山口県で役場に勤めているとのこと。立派なオジサンになりましたね(人のことは言えないか…)。
 ライヴ後は、サザンクロスのオーナーの中村彰臣さん行きつけの居酒屋『もっこす』へ直行。またまた美味しい肴と美味しいお酒で盛り上がったのでした。中村さんはライヴハウスを経営する傍ら自らのバンド『満天堂』でも活動されています。CDを拝聴させていただきましたが、スケールの大きな楽曲にすっかり魅了されてしまい愛聴盤になっています。中村さん、お世話になりありがとうございました。(…続く)」

(平成16年11月28日)


<2004秋のソロ・ツアーの思い出話 連載:その2>
「ツアー二日目の11/14は、倉敷音楽舘での演奏です。昨年一度お世話になっており、今回が二度目の登場となります。ギター3本と機材などを一人で運んでいるため、さすがに目立ったのか、倉敷駅でこの日のライヴに来てくださる藤原さんが私のことを見つけ声をかけてくれました。『“ブルース・ギターの常套句 生!2”は会場で販売しますか?』と尋ねられ、『もちろんです。サインしますよ!』と言っておきながら、早々にこのDVDが売り切れてしまって申し訳なかったです。おまけに後日、TABギタースクールの通販で買っていただいて…。感謝です!
 さて、今回の倉敷ライヴでは、昨年ライヴを見に来てくださった根岸静之さんがオープニング・アクトを努めてくださいました。根岸さんはギター弾き語りで活動されている地元の方で、今回は私のファンだという神戸の音楽仲間の方が一緒に出演するというので、紹介してくれました。ところが、なんとこの方が女性!しかも美人! 本人の許可をもらっているので、証拠写真をアップしました(→こちら。ナオちゃんです!)。ふだん“おじさんのアイドル”を自称している私としましては、ちょっとはしゃいでしまいました。でも彼女は私の教則ビデオのタブ譜をボロボロになるまで愛用してくれていて、ホントうれしかったなあ。スライド・プレイもカッコよかったヨ! ・・・・押尾(コータロー)クン、私にも女性ファンがいるんだぞー!
 そのハイテンションのまま、ライヴに突入し、とても気持ちよくステージを務めることができました。ライヴにご来場の皆様、本当にありがとうございました! 音楽舘は雰囲気があり音も素晴らしい会場で、ご自身もシンガーとして活動されている八木たかしさんが運営されています。八木さん、今回も大変お世話になりました。またどうぞよろしくお願いします。
 ライヴ終了後、根岸さん、ナオちゃんと‘飲み’に直行! 私は翌日がオフということもあり、ハイテンションが持続しっぱなし! 根岸さんに撮ってもらった証拠写真(→こちら)をご覧ください。羽目を外して『いえーい』と盛り上がっている感じがお分かりでしょうか。車のため飲めない根岸さんを尻目に、ビール、焼酎、何杯飲んだでしょうか。今回も暴飲暴食ツアーとなりつつあるのでした。(…続く)」

(平成16年11月25日)


<2004秋のソロ・ツアーの思い出話 連載:その1>
「豊川・倉敷・宇部・東広島・福山・静岡とかなり広範囲に回った秋のソロ・ツアーから無事戻ってまいりました。各地で多くの方々に歓迎していただいて、とても充実した時間を過ごすことができました。皆様、本当にありがとうございました!
 初日の豊川(11/13)ですが、今回は昼の市民館のイベントでの演奏と夜のKAPPAさんでのライヴのダブルヘッダーでしたので、サウンドチェックのため1日早く11/12に豊川入りしました。市民館でサウンドチェックをした後、KAPPAさんで例によって“絶品”ラーメンをいただきました。今回は新作の“ネギしおラーメン”をいただきましたが、も〜最高!『美味』に対する、マスターの飽くなき探求心には脱帽です。前ノリでその土地に入って豪遊してしまうと、今年4月の九州ツアーでの転倒事件(4/21の語録参照)みたいなことになりかねないので、今回は気を引き締めながら、それでもしっかりと飲み食いに精を出しました。
 さて、初日の11/13の昼は、地元の国府市民館の開館30年記念行事での演奏です。市民館の中庭には、みたらし団子や焼きそばの出店も出ています。また、演奏する講堂は、ステージに紅白の垂れ幕がかかっています(西村さん撮影の証拠写真→こちら)。そしてお客さんの大半は、小学生や中学生、そのご父兄の皆様、ご近所の皆さんといった‘一般’の方々です。いつものライヴとは違った雰囲気の中、このツアーで持参してきたモーリス S-121U、クレセントムーン All Spruce、アミスター Stagerの3本のギターを使って、無事ステージを務めることができました。
 それから、竹でギターを作っているというクレオバンブーの中村正夫氏が、この市民館にギターを見せに来てくれました。ルックス的にはとても不思議な、でもサウンド的には非常にバランスよく鳴るギターです。
 さあ夜は、勝手知ったるKAPPAさんでの演奏です。KAPPAさんは、スタッフの皆さんが気持ちよく接してくれ、いつもアットホームな温かいムードでライヴのできる素晴らしいお店です。カウンター内特設ステージからは、毎度来てくださる方々のお顔を一望でき、またここに戻ってくることができたことを実感できます。“特別リングサイド席”ともいうべきカウンター席からの熱い視線もうれしいかったです。ご来場の皆さん、本当にありがとう! 大阪から駆けつけてくれたしんちゃん、遠いところありがとうございました。(…続く)」

(平成16年11月23日)


「秋も深まってまいりました。食い意地が張っている私としましては、“食欲の秋”ということで食べることを肯定できる季節ですので、この時期は大変過ごしやすいわけです。実は私、大の辛口マニアでもあるのです。行きつけの『地どり屋』では、飲んだ後に必ずといっていいほど、‘稲妻ラーメン’か‘ダイナマイト・ラーメン’を食べてシメています。名前からしてとんでもない辛さだと想像がつくでしょう。また、昼のランチでレストランにスパゲティなどを食べにいくと、タバスコを一気に半分くらい使ってしまい、お店の人の視線が気になっています。
 そんな私がこのところハマっているのが、“インサニティ・ソース”です。これは、DAVE'S GOURMET社の激辛ホットソースで、その辛さたるやタバスコなどの比ではありません! 初めて使ったとき、そこまで辛いと思わなかった私は、料理に掛けすぎてしまい、うかつにもしばらくの間、悶絶してしまいました。それでもこのホットソースは、ただ単に激辛なだけではなく、辛味と旨味のバランスが絶妙で、やみつきになってしまうのです。ラインナップの中での私のお薦めは、ガーリック・フレイバーが強めの『トータル』です(究極の激辛『アルティメイト』は購入したものの怖くてまだ封を切っていません)。激辛マニアの方はぜひ一度試されてみてはいかがでしょう。(お問い合わせや通販のお申し込みは、輸入元のワンダートーンのホームページへ→こちら)」

(平成16年11月1日)


「TABギタースクールが初出展しました2004大楽器祭へのたくさんのご来場、ありがとうございました。これまでも楽器フェアや大楽器祭にはデモ演奏などで何度も出演してきましたが、自ら出展するのは今回が全く初めてのことでした。ウチみたいな小さい会社が大手企業に交じって出展していいものかとも思いましたが、“アコースティック・ギターに対する思い入れだけは誰にも負けない”という気持ちで出展に踏み切ったのでした。
 出展初日の10/9はなんと大型の台風が東京直撃で、テレビのニュースでは前日より“外出を控えるように”と盛んに言っていました。せっかくの初出展なのにまいったなあと思っていたのですが、それでもかなりの数の方がご来場下さって、楽器好きの方々の熱い気持ちにうれしくなりました。台風が去った二日目はさらに多くの方がご来場下さいましたし、デモ演奏でもたくさんの方に応援していただいて、出展した甲斐がありました。心から感謝いたします。
 また、初めての出展で分からないことが多かったのですが、(株)フックアップと(株)モリダイラ楽器の関係者の皆様には色々ご指導いただき大変お世話になりました。厚く御礼申し上げます。出展の模様の写真をアップしましたので、是非ご覧ください(→こちらへ)」

(平成16年10月12日)


「今年も早くも10月、ようやく過ごしやすい季節になりました。今年の夏はとても暑かったので、ギターの練習にも気合いが入らなかった方も多いのではないでしょうか。この時期に存分に弾き溜めしましょう! それから、9月中旬に開催しましたエリック・ルゴッシュ&打田十紀夫“Blues & Ragtime アコースティック・ライヴ”へのたくさんのご来場、本当にありがとうございました。ツアーの後、予定が詰まっていたため、なかなか写真をアップできませんでしたが、ようやく写真をアップいたしました。ライヴにご来場くださった方も、いらっしゃれなかった方も是非ご覧ください(→こちらへ)。
 さて、次は10/9・10/10の両日に開催される大楽器祭です。TABギタースクールとしては初めて出展になります。私や南澤大介クンのデモ演奏も予定されています。是非皆さん、ご来場ください。デモ演奏のスケジュールは、ライヴ&出演情報のページをご覧ください。では、会場でお会いしましょう!」

(平成16年10月4日)


「代官山フーチークーチーでのライヴにご来場くださった皆様、どうもありがとうございました! 先日のバックインタウンでの“7本のギター”ライヴと、両日とも来てくださった方も何名かいらっしゃいましたが、本当にありがたいことです。曲も違う曲をたくさんやりましたし、また、ギターも変えましたので、今回のライヴも楽しんでいただけましたよね、ね、ね!(フーチークーチー・ライヴの写真→こちらへ)
 さて、次はいよいよ初来日の“まだ見ぬ強豪”エリック・ルゴッシュとのジョイント・ライヴ・ツアー(9/18〜23)です(詳細は→こちらへ)。エリックは、米ナショナル・フィンガーピッキング・チャンピオンを獲得した実力者です。素晴らしいプレイを披露してくれること間違いなし。皆様、どうかこの機会をお見逃しなく!」

(平成16年8月31日)


「昨年に続いて2度目となる“7本のギター”ライヴに、たくさんのお客様にご来場いただきまして、本当にありがとうございました。7本も運んだ甲斐がありました。今回は、ライヴで初めて使うギターが多かったので、私自身とても新鮮な気持ちで演奏することが出来ました。ギターって本当に1本1本違うんですよね。ネックの握り、抱えた感覚、弦のテンション、そしてもちろんサウンド…。今回は手工ギターが多かったのですが、製作した方の人柄がギターに出るところがとても興味深いですね。もちろん、同じギターでも演奏する人によってサウンドは変わってくるし、奥が深い世界です。ライヴの写真を何枚かアップし、使ったギターもご紹介しましたのでご覧ください(→こちらへ)」

(平成16年8月9日)


「毎日暑すぎて、フーッ、もうグッタリ。皆さんはこの夏どう乗り切っていらっしゃいますか?
 さて、このところの泊まり込み続きの仕事が1つ終わり、8月に入ってようやく一段落と思っていたところ、またもやトラブルが発生しました! なんと長年連れ添った愛用のノートパソコンが壊れてしまったのです! やりかけの原稿がそのままになっているのに、どうしてくれるんだ〜! あれこれと試したけど全くダメで(ご愁傷様・・)、結局、パソコンオタクの息子がハードディスクを取り出して、別のパソコンにデータを移せるようにしてくれました(ホッ)。しかし世の中はままならぬもの、人生山あり、谷あり・・。
 そして節目あり・・、実はもう一つ残念なことをお伝えしなければなりません。諸般の事情により、泣く泣く長年愛用したギターを2本を手放すことにしました。1本は、あの名器フランクリンです。‘すぐ弾けるカントリー・ブルース’や‘ギター・スタイル・オブ・ロバート・ジョンソン’といった教則ビデオ(DVD)、アルバム録音などでも活躍したあれです! そう‘リアル・アコースティック・ギター/ラグタイム・ギター’の表紙にもなりましたね。かつてステファン・グロマン宅に滞在中にステファンに注文してもらった思い出深いものです。もう1本は、ナショナル・デュオリアンです。‘なんちゃってアコースティック・ブルース’の表紙も飾り、やはりCD録音でもたびたび活躍しました。1930年代のビンテージでメロウな音が気に入っていました。
 もし興味のある方がいらっしゃいましたら、お茶の水のブルージーという楽器店にて取り扱ってもらっていますので是非ご覧になってみて下さい(※)。決して故障や心変わりといった理由ではないのでご安心ください(お察しください・・トホホ)。もし、購入された方いましたら、是非ご連絡下さいね〜!」

(平成16年8月6日)

※フランクリン、ナショナルともに、おかげさまで売れました。ギターと音楽を心から愛するお二人が、買ってくださいました。どうもありがとうございました。可愛がってあげて下さいね(平成16年9月)。


「私はかなりの夜型で、原稿や楽譜を書いたりアレンジしたりするのは、たいてい深夜です。このところ追われている仕事があって、事務所に泊まり込むことが多かったのですが、先日ちょっと不快な出来事がありました。深夜の3時半くらいでしたか、お腹が空いたので朝方までやっている近所のラーメン屋さんで腹ごしらえをして、また事務所に戻る途中のことです。二人連れの巡回中のお巡りさんに、引き止められました。『食事をして事務所に戻るところです』と説明しているのに、よっぽど怪しく見えたのか『カバンの中を見せなさい』と無理やりバックを開けられ、財布の中身までチェックされました。領収書やクーポン券で財布が膨らんでいるのに『かなり入っているね』とか言って中をジロジロ見るので、『5千円しか入っていませんよ!』と言ってやりました。私は車の免許を持っていないので、身分証明書として『パスポートを見せましょうか』と言ったら、『あんた、日本人じゃないの?』ですと。いい加減アタマに来たので、『そこにTABという看板見えるでしょ、私はそこの社長ですよ』と言ってやったら、『ほほー』と完全におちょくってるんです。もうー、アタマに来る! 事務所に帰った後、仕事の効率が鈍くなったのは言うまでもありません」

(平成16年7月24日)


「北京への遠征は、とても充実した旅でした。楽器ショーでの演奏も楽しく務めさせていただきましたが、もうひとつの目的だった“北京で北京ダックを食べる”という夢を実現できたので大満足でした。いやー、美味しかったです、マジで。北京ダック(の皮)とネギに味噌を付けて、皮で巻いて食べるのですが、口の中で噛んだときにジューシーな味わいが広がり、まさに‘まいうー’ですな。北京ダックのスープや北京ダックの頭も一緒にいただきましたが、バー○○ンでは味わえない料理でした。一昨年、上海に遠征したときに“上海で上海ガニを食べる”という夢を実現し、今回“北京で北京ダックを食べる”という夢を実現してしまいました。『次なる目標は“天津で天津飯を食べる”ことだ』と言ったら、そんなのは存在しないと中国の方に言われました。あれは、日本製中華料理なのでしょうか。ともあれ、お世話になった高峰楽器の皆さま、Tom Leeの方々、本当にありがとうございました」(中国北京遠征の写真は→こちらへ)

(平成16年6月11日)


「5/29から6/2まで、中国の北京で開催される楽器ショーに、タカミネ・ギターのデモ演奏の仕事で行って来ます。Sonda(Tom Lee)のブースで30分のデモ演奏を一日数回行うほか、6/1にはホール・ステージで1時間のライヴも予定されており、和風‘癒し系’ブルースが中国で通用するか、気合い入れてプレイしてこようと思います。それと今回の遠征でのもうひとつの目的が、本場の“北京ダック”を食べてくることです。一昨年に上海で開催された楽器ショーに参加した時にも“上海ガニ”を堪能することができましたから、今回もとても楽しみにしています。なにせ、これまでバーミヤンの北京ダックしか食べたことないですからねえ」

(平成16年5月28日)


「5/16に長野県佐久町にあるAcoustic Guitar Shop『ACOUSTIC』さんのライヴ・スペースで初めてライヴをやらせていただきました。工房棟の一角を改装して作ったという特設ステージは、非常に快適な空間でした。雨の中、遠方よりご来場くださった皆さま、本当にありがとうございました。当日撮っていただいた写真を何点かアップしましたので、ご覧ください(→こちらへ)。店長の由井さんは、蜂採り名人でもあるという大変ユニークな方で、興味深い話を色々していただきました。また、ライヴの翌日には、手工ギターやマンドリンの製作で有名な鷲見英一氏の工房にもお邪魔することができ、素晴らしいギターを弾かせていただきました。とても楽しい遠征でした」

 ACOUSTICさんのホームページの中の店長日誌でも紹介されています。

(平成16年5月18日)


<九州ツアー2004の思い出話 連載:その4−最終回>
「(…下の書き込みより続き)4/18はいよいよツアーの最終日、宮崎(初登場!)ライヴです。昨日カオルさんらとツアーの打ち上げ気分で焼酎を飲み過ぎて、朝はまだ回っている状態でしたが、全神経を肝臓に集中させてアルコールを分解しました。おかげさまで宮崎に到着したときには、すっかり体調万全になりました。この日のライヴは、宮崎で精力的に活動されているギタリストの道本晋一さんが企画してくださいました。道本さんは大学時代東京にいて、その頃のギター仲間なのです。亀工房として現在活動している前澤勝典クンから『ジョン・フェイの大家、道本さんです』と紹介してもらった、20代の頃がとても懐かしいです。昔の仲間が頑張っていることは、とてもうれしく、また励みになります。
 さて、肝心の宮崎での初ライヴですが、会場のウェザーキングにはなんと100人ものお客様がいらしてくださって大盛況となりました。オープニングを務めてくださったブルーグラス・ステーションの演奏も、とても楽しく素晴らしかったです。このような環境を与えていただいて燃えないわけにはいきません。初日に割った人差指の爪もかなり伸びましたし、中指の傷もほとんど治りました。考えてみれば九州にもう1週間以上もいるのです。私は、日本武道館のリングに向かうジャイアント馬場さんの心境でステージに向かいました。宮崎ライヴの写真をアップしましたので、ご覧ください(→こちらへ)。なお、写真には写っていませんが、ライヴで使用した椅子は、何と今回の九州ツアーのために長崎在住の田中さんが作ってくださったものです。近々東京へ送ってもらいますので、今度写真で紹介します。
 11日間という長い九州ツアーを無事終えることができたのも、皆さまのおかげだと感謝しております。ご来場下さった方々、関係者の皆さま、本当にありがとうございました!」

(平成16年4月28日)


<九州ツアー2004の思い出話 連載:その3>
「(…下の書き込みより続き)4/14は、このツアーで唯一のオフの日です。この日は本山クンに諫早名物の鰻料理をごちそうになった後、長崎で共演した森さん宅へおじゃましました。森さんはギタリストでありながら本業は神主さんというユニークな方で、都会の中で銀行とコンビニを駆けずり回っている私とは違って、自然に囲まれたおおらかな生活をされています。この日も、大村湾を見渡せる露天風呂の温泉に連れて行ってもらい、すっかりくつろがせてもらいました。美人の奥さんの手料理もいただき、もう大満足。あとは、初日のように翌日転倒しないように気を付けるだけです。
 4/15は、島村楽器佐世保店でのライヴ&セミナーでした。佐世保にはもう何度も来ていますが、お店が今のビルに移ってからは初めてです。プロレス通の大原店長は‘猪木派’ということもあり、何年か前に初めてお会いしたときには‘馬場派’の私とお互い牽制したものですが、今ではプロレスを愛する者同士すっかり意気投合しています。ロープに飛ばしたら返ってくるのが、プロレスなんです。プロレスとは奥が深いもんなんです。そうですよね、大原さん。飲んだ後の締めには、ドラマーの店主がやっている“あごだしラーメン”が最適。今回もその絶品の味を堪能してきました。
 4/16は、豚骨ラーメン発祥の地ということで非常に楽しみにしていた久留米でのライヴ&セミナー。島村楽器の方に『ここが旨いですよ』と教えてもらった大砲ラーメンにさっそく駆け込み、しっかり腹ごしらえをして、無事ステージをこなしました。帰りにギターと機材を車で運んでくださった福濱サン、どうもありがとうございました。実は、今回のツアーは‘4本のギター’といいながら、本当は5本のギターを持って移動していたのです。トンプソンTM1C、ナショナルStyle-N、モーリスS-121U、ギブソンB-25-12弦、ヒストリーNT-01の5本です。元柔道部主将で体力には自信があるとはいえ、ちょっとやりすぎですかねえ。
 4/17は久留米から熊本に移動してのライヴ&セミナーです。『ギター5本と機材を持って、一人で移動するのは余りに無謀です』と、この日は大分のライヴを企画してくださった恩塚さんが、遠いところはるばる車で駆けつけてくれました。私の場合ツアーに出ると暴飲暴食をするので、そのくらいハードワークの方が汗を流してちょうどいいのかも知れません。でも本当に助かりました。ありがとうございます。ライヴ&セミナー終了後、恩塚さんやカオル・ギターの中嶋馨さんと大宴会。馬刺と焼酎、仮面ライダー話で大いに盛り上がりました。(…続く)」

(平成16年4月26日)


<九州ツアー2004の思い出話 連載:その2>
「(…下の書き込みより続き)ツアー2日目(4/11)の小倉フォークビレッジは、昨年に続いて2度目の登場です。とてもいいムードでライヴができる、アットホームなライヴハウスです。この日は、私の教則ビデオで練習してくれたという石山こうじさんが、オープニングアクトを務めてくれて、会場をとてもいい雰囲気にしてくれました。前日の中指のキズは、ダウンストロークの際に弦に当たると飛び上がるように痛いので、この日は中指にバンドエイドを巻きました。私はギタリストをやっていますが、魂はプロレスラーです。プロレスラーはどんな流血でも翌日も戦うのです。この日も演奏にキズは全く影響しませんでしたよ。
 3日目(4/12)の博多ドリームボートも、昨年に続いて2度目の出演です。この日は、長崎で活動されているギタリスト(&神主さん)の森浩明さんが応援に駆けつけてくれました。ライヴが終わってから、ドリームボートのオーナーでギタリストの淳平さんらと本場博多ラーメンを食べに屋台に繰り出しました。酔っぱらっていたのであまりよく覚えていないのですが、私はどうも替え玉を3回ほどしたらしいです。
 4日目(4/13)は、長崎のつどい亭で森浩明さんとのジョイント・ライヴです。つどい亭は民宿も兼ねているお店ですが、オーナーのオヤジさんがとても音楽に理解がある方でライヴも時折開催されているとのことです。あいにくの雨になってしまったにもかかわらず、多くの方がご来場くださって感激です。アンコールのセッションでは、いつもは美しい音楽を奏でる森さんが突如隠し持っていたスプーンでスライドを弾きました。いやー、一本とられました。やはり私も栓抜きか五寸釘でも隠し持っていかないとダメですね。
 この日は、私がギターを始めた頃(19、20歳の頃)のギター仲間の本山クンが来てくれました。当時彼は東京に住んでいて、私も貧乏でしたが、彼はそれ以上に貧乏でした(向こうもそう思っていたりして…)。また彼は、封印した私の演歌時代を知る数少ない人物でもあります。お互いに触れたくない過去を知り合っている友人ということですね。その晩は諫早の彼の家に泊めていただきましたが、これがまた立派なお宅なんです!しかもチワワが5匹もいる。あの本山クンが今ではこんなに立派になっている…それに比べ、私は相変わらずの牛丼生活。。。あっ、今は豚丼でしたね。(…続く)」

(平成16年4月24日)


<九州ツアー2004の思い出話 連載:その1>
「11日間に及ぶ九州ツアーから無事戻ってまいりました。各会場にご来場くださった皆さま、本当にありがとうございました。ギターを4本持参して大荷物でのツアーでしたが、各地でいろんな方にお世話になり、美味しいものもたくさん食べることができて、私にとってはとても充実した遠征になりました。ツアーの思い出話を取り留めもなく連載形式で書き記したいと思います。
 今回のツアーは4/10の大分でのライヴが初日でしたが、大分ライヴを企画してくださった恩塚さんが『せっかくなら一日早く来て、湯布院の温泉にでもつかれば』とおっしゃってくださったので、お言葉に甘えさせていただくことにしました。久々の温泉で身も心もゆったりくつろいで、美味しい料理もたらふくいただいて、すっかりツアーが終わった気分になってしまいました(まだ始まってもいないのに…)。
 ところが、これで気がゆるんでしまったのでしょうか、初日のカフェドカザハナでのライヴでとんでもない事件が起きたのです。司会の方の紹介が始まったので、控え室から表へ出て外を回ってステージへの登場口へ向かったその時です。暗かったこともあったのですが、なんと石につまずいて転倒してしまったのです。手にしていたギターを放り投げて前方回転受け身でもとればよかったものを、ギタリストの悲しい性で、ギターを守ろうとして不自然な倒れ方になってしまったのです。ひっくり返った時に『痛っ!』と感じたので右手を見たら、こともあろうに人差指の爪が割れ、中指の第一関節の辺りはザクッと切れて血が流れているではありませんか!ステージからは司会の方の『打田十紀夫さんです。どうぞ!』の声と盛大な拍手が聞こえてきました。“あー、やっちゃったよー!これは演奏は無理かも…今日はトークショーにでもしようか…”などといろんなことが頭の中を巡りましたが、とりあえずステージに出なきゃと右手を押さえながらステージに出ました。まるで、試合前から流血しているブッチャーのようです。でも“戦うフィンガーピッカー”を自称している私としては、この程度のことで参るわけにはいきません。お客様に事情を説明して、アロンアルファーで爪を固め、無事2部構成のステージを務めることができました。何が起きるか分かりませんね、ホント。アロンアルファーを持ち歩いていてよかったあ。(…続く)」

(平成16年4月21日)


「TABレーベルからのDVD第一弾となる、私の『ブルースでヒーリング〜フィンガースタイル・ギター・セレクション〜』が発売になりました。収録日が3/1だったので、結構大忙しのスケジュールでしたが、スタジオ演奏、ライヴ・パフォーマンスから、セミナーやインタビューなど83分に渡って収録されています。本作は、自分の会社(TAB)からの発売なので、やりたい放題、言いたい放題やってます。盛りだくさんの楽曲はもちろんですが、なんとドロップキック映像まで入れてしまいました。アコースティック・ギター関係のDVDでこんなのが入っているのは、世界広しといえどもこのDVDだけでしょう。自慢になるのかどうか…。でも、何はともあれ、皆さんどうぞよろしくお願いします!」

(平成16年4月1日)


「シンコーミュージック・ムック“ブルース・ギター・ブック”に、私のインタビューが掲載されました。ステファン・グロスマンやウッディ・マンらのインタビューも載っていますよ。是非ご覧になって下さい!
 ちなみにこの本では、インタビューの他、ブルースに適したアコースティック・ギターの試奏レポートやフィンガーピッキング・ブルース・ギター講座、フェイヴァリット・ブルース・アルバム10枚、いちむらさんとのスライド・バー40個検証など、いろんなところに登場しています。特にギターの試奏レポートは、これまで依頼があっても頑なに拒んできたのですが、今回初めて担当。なぜ拒んできたかって?…だって欲しくなると困るじゃないですか。あっそれから、インタビュー・ページの見出しの‘確率’は‘確立’の間違いですからね」

(平成16年3月24日)


「“アメリカン・フィンガースタイル・ギター・ライヴ”と銘打った、ダック・ベイカーとのジョイント・ライヴ・ツアーも無事終了いたしました。お陰様で各会場とも大盛況で成功させることができました。多数のご来場と温かいご声援、心より感謝いたします。ツアーの写真とご挨拶をTABギタースクール・ホームページの方にアップしましたので、ご覧ください(→こちらへ)。」

(平成16年3月23日)


「ダック・ベイカーとのジョイント・ライヴ・ツアーもちょうど今日が折り返し地点です。大阪・名古屋・東京の各会場にはたくさんの方にご来場いただきまして、本当にありがとうございました!ダックは久々の来日とあって、気合い十分の熱いプレイを連日展開しています。明日からは、金沢・長野・浜松と回ります。お近くの方は是非とも、ご来場ください。会場でお会いできるのを楽しみにしています!」

(平成16年3月15日)


「この間、若手フラメンコ・ギタリストの沖仁クンと飲みました。実は彼が高校生の時、TABにギターを習いに来ていたのです。もちろん、フラメンコ・ギターではなく、ブルース&ラグタイムをです。もう12年も昔になります。高校卒業と同時に彼は語学留学でアメリカへ渡り、そこでクラシック・ギターとフラメンコの世界に出会ったとのことですが、今では本場スペインと日本を往復して活動するまでになっています。たいしたものですねえ。彼のCDを聴きましたが、フラメンコの枠を越えた大きな可能性と魅力を感じました。今後もガンガン活躍していって欲しいです。飲み屋に行っていきなり大盛りライスを注文するとは、なかなか豪快でよろしい! 頑張れよ、沖クン! バイタリティを持った若いギタリストが出てくることは非常にうれしいですね。オジサンも頑張らねば。よーし、私も今日は松屋の大盛り豚めしといこう!
 彼は今月中は日本にいるようで、2/23(渋谷 Jz brat)、2/27(表参道 cafe&acute; ex`realm)にライヴがあります。興味のある方は、ぜひ聴きにいってください。詳しくは彼のホームページ(http://www.jinoki.info/)をご覧ください」

(平成16年2月21日)


「ヤマハミュージックメディアから発売されたGo!Go!GUITAR増刊『くつろぎのソロ・ギター』(1/23発売)に、私のインタビューが掲載されました。なんとGONTITIさんに続いての巻頭カラーページを飾っております! 写真も今までにないどアップで、無精ヒゲも目立つくらいです(剃っておけばよかったかなあ…)。是非ご覧になって下さい!」

(平成16年1月22日)


「新年が明けて1月も早半ばを過ぎました。本年皮切りとなる、カワセ楽器(写真→こちらへ)、キッチンパタータでのライヴ2連ちゃんも無事終了しました。たくさんのお客様にご来場いただいて、私自身もとても楽しくステージを務めさせていただきました。連日でお越しいただいた「オヤジ」軍団の皆さんの熱い視線とリクエスト、ありがとうございました。今年もエキサイティングな1年になりそうです。
 さて、次回のライヴは、3月のダック・ベイカーとのジョイント・ライヴ・ツアーです。ダックも久々の日本で、気合い十分の演奏を披露してくれるはずです。チラシの準備などが遅れておりますが、チケットはもう発売になっておりますので、どうぞよろしくお願いします。是非ご来場下さい!」

(平成16年1月20日)


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